2010年10月8日金曜日

Amazon Kindle

Amazon が出している Kindle DX というのを購入した。Kindle は、電子ペーパーを装備した電子ブックである。Amazonで販売している電子書籍はもちろん、PDFも読めるということで買うことにした。ちょうどiPadが出たばかりで、同僚がiPadを早速買って見せびらかしていたのをチョイ拝借してみてみたが、確かにカラフルでよさげではある。しかし、パソコン同様バックライトで煌々と照らされると長時間読書にはかなりきつそうだった。

実際、あるブログでiPadとKindle とを「書籍を読む」ということに特化して比較検討した報告記事を見つけ読んで見ると、やはり、長時間の読書には Kindle に軍配が上がるという結論であった。もちろん、iPadなら、暗闇でも読めるという利点はあるが、普通本も暗闇で読めないことを考えれば、大した利点でもない。

結論から言うと、Kindle は「書籍を読む」という目的に特化していれば、大正解だったと思う。出張で長時間飛行機や新幹線に乗っているときに、さっと出してすぐに本が読めるというのは大変便利。以前は長期出張のときは、スーツケースに本をしこたま入れて、重い思いをしていたが、これで問題が解決した。

Kindle 自体は、日本語の表示はできないが、PDFであればフォントが埋め込まれていれば問題なく表示できるのである。そこで、必要な本や書類は、スキャナでせこせことPDFにして全部 kindle に放り込んだ。すでに30冊ほど良く参照する本のPDF版を Kindle に入れて持ち歩いているが、便利この上ない。また、青空文庫の本も、それをKindleに適したPDFにしてくれるサイトでPDFに変換していれてあるが、ちゃんと縦書きで読めるところがにくい。PDFのページめくりも拡大しなければさくさくと快適である。

この Kindle は、3Gに対応しており、Amazonで電子書籍を買ったり雑誌を購読すると、自動的に3Gネットワークを介して Kindle に配送される。TIMEを購読しているのだが、毎週金曜日に自動的に配送されてくる。日本ではどうも NTTの3Gネットワークを使っているようだ。バンコクでは、Edge のネットワークを経由して配送されてきた。別の国に移動しても勝手にその国のネットワークを選んで接続できるようになるところにも驚いたが、さらに驚くべきは、試行として簡易ブラウザもついており、ネットワークを使ってインターネットも見れる。しかも、現在は接続料が不要ときている。ただ、パソコンでネットにつなぐのと異なり、テキストベースでないと実用的ではない。 Google Map にアクセスしてみたが、メモリ不足ですと出て、表示はできなかった。日本語のページは読めないが、英語のメールなら Gmail にアクセスして読むことは可能であった。

PDFを除き、基本的に英語の書籍やウェブしか見れないが、どうも8月に新しく発売された Kindle 3 は、日本語も標準で読めるようである。Kindle を買ってから一月後にリリースされたこの Kindleを見るにつけ、ちょっと買うのを早まったかとも思った。ただ、手持ちの Kindle DX Graphite International が、9インチの画面であるのに対して、新Kindle は6インチなので、主にPDF化した文書を読む目的である自分にとっては、6インチはやや小さいのではないかと感じる。と、勝手に納得して慰めては見たもののやはり、日本語が標準で読めるのはうらやましいところではある。

ネットを見ていると、しかし、驚いたことに日本語化するツールがあるようである。ただ、失敗すると「文鎮」と化してしまうらしいので、いまだに実行していない。が、同じ型のKindle で成功したという報告ページもあるので、そのうち暇を見つけて日本語化してみようかと考えている。